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明るく楽しく働くためのIDEA-MAGAZINE

波乗りジョニー

6月に入り、紫陽花があちらこちらで咲く季節がやってまいりました。

梅雨入り、と言いつつも、まだそんなに雨降ってないよね?と思うのですが、いかがお過ごしでしょうか?
ステイホームで美白にいそしむ、コーディネーターの手倉森です。

さて、インターネットの利用率が9割に近付き、スマートフォンの利用率がパソコンを上回っている昨今。
「誰でも」「いつでも」「手軽に」さまざまな情報を手に入れることができるようになりました。
ブログやSNS、YouTubeなど個人での情報発信も気軽にできるようになりましたよね。
情報収集のために特定のSNSアカウントをフォローしている、という方も、きっと少なくないはず(私を含め)。

気軽に情報発信/情報収集ができるようになった反面、どうやって情報の取捨選択をすればよいのか迷ったり、悩んだりすることも増えたように、個人的には感じています。

特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をめぐる情報では『専門家』と呼ばれる方々の間でも見解がわかれていたり、自治体ごとに方針が異なったり、一般市民である私たちにとって「どの情報を信用すればいいの?」と感じてしまうことも多いのではないでしょうか。

急激&大量に情報が出回ることで社会に混乱をもたらす『インフォデミック』
という言葉も耳にするようになりました。

““われ関せず”という態度表明さえも―すなわち,何らかの情報を発出する行為をおこなわなくても― ,それがひとつの情報となってインフォデミックという現状を維持することに加担してしまう.リスクの相貌は,偏在しながらも遍在していて,個人化していながらも社会化していることに,われわれは無自覚であってはならない.”

 

とはいえ『デマを広めないようにしましょう』『正しい情報を拡散しましょう』と言われても、悪意やいたずらで広まってしまう情報もあれば、善意で拡散された情報が実は嘘だった、という事例もあります。※1
この情報はデマなのか?真実なのか?見極めることは、本当に難しいですね。

ちなみに、COVID-19関連の情報では「感染症専門医のA先生とB先生は犬猿の仲だけれども、2人とも同じことを言っているからどうやらこの情報は正しそうだ」などという通(?)の見分け方もあったとか。
これは極端な例ですが、同じ分野の専門家が同一の意見・見解を出しているのなら信頼性が高まるとも言えそうです。

いずれにしても、目にした情報を広める前に「情報の出所はどこなのか?」を探っていくことは、これからの情報社会で溺れないための必須スキルになるのではないでしょうか。波を乗りこなすサーファーのように、押し寄せる情報をうまく乗りこなしていきたいものです。

※1 「震災時のデマ」が善意を元に広がるカラクリ(https://toyokeizai.net/articles/-/237289

<参考情報>
・令和2年 情報通信白書
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/index.html

・近藤誠司 2020 COVID-19 インフォデミックの諸相 社会安全学研究 第11巻 Pp.86
https://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/center/study/pdf/bulletin011_1.pdf

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