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“寛容さ”が生み出した“当たり前”

みなさま、こんにちは。
ステイホームの影響か、今年はあまり黒くならなかったコーディネーター:手倉森です。

先日の帰宅路、地元の商店街でこんな看板を見かけました。

『おせち 予防販売
え?!おせちで何を予防するの?!と思ってよくよく見直してみましたら、何ということはなく『おせち 予約販売でした。

健康診断結果(視力)が心配です…

さて「おせち」だけでなく「クリスマスケーキ」やら「年賀状」やら、気付けばすっかり年末年始の色が広がりつつあります。

クリスマスを楽しみ、初詣に行き、夏には盆踊り。

毎年、当たり前のように目にしている光景ですが、全く異なる宗教をルーツにもつ行事が社会に浸透しているのは、改めてみると何とも不思議です。

今から20年ほど前に通学していた大学は、世界三大宗教の流れを汲んでいたこともあって、宗教の講義が必修科目でした。当時、講義を担当なさっていた講師の先生はこう仰いました。

曰く、世界には「あれもこれも」の宗教と「あれかこれか」の宗教がある、と。

「あれかこれか」の宗教で有名なものは、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教。
これらの宗教は、砂漠エリアがルーツと考えられています。

水も食べ物も貴重で、ちょっとした油断や隙で命を落としかねない砂漠。
そんな厳しい環境のなかで『唯一無二の神様に救いを求める』という宗教が生まれました。
唯一無二の神様ですから、信じる人々にとって、ほかに神様は存在しません。
他の神様を信じている人は、自分たちの神様を否定する=自分たちの救いを奪う存在だ!敵だ!となります。
これが「あれかこれか」。

反対に「あれもこれも」の宗教は自然環境豊かな地域で生まれました。
ヒンドゥー教や古来のギリシャ神話、北欧神話などがこちらに分類されます。
自然は命を奪うものではなく、命を育んでくれるもの。
このような環境では自然そのものが神様と考えられるようになりました。
そのため、海の神様や火の神様、豊穣の神様など数多くの神々が共存しています。
まさに「あれもこれも」ですね。

四方を海に囲まれ、温暖な気候の日本は“八百万の神”やアイヌ/琉球に伝わる神様など「あれもこれも」の宗教が生まれた地域のひとつ。
商業的な戦略があったにせよ、様々な宗教由来の行事が共存してきた不思議の奥底には『他の宗教や文化を否定しない』という背景が影響しているのかもしれません。

クリスマスも初詣も控えめになりそうな今年の冬。
様々な行事の由来や、私たちの社会に根付いた歴史などを振り返ってみるのも面白いかも??

 

参考:
日本人のための「砂漠の宗教」入門:キリスト教とイスラム教の因縁の始まり
https://diamond.jp/articles/-/92166
宗教がわかってない人はこの4原則を知らない
https://toyokeizai.net/articles/-/334588

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