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明るく楽しく働くためのIDEA-MAGAZINE

「オンライン」が提起する課題

外食の機会がかなり減りましたが、皆さんはいかがでしょうか。

同業者の中には、会社間での懇親会等の飲食を禁止されている会社もあります。
取引先との飲み会が面倒と言っていた人の中には、会社として「禁止」となると、誘われても断りやすくなったという方もいれば、情報が入って来にくくなったことからやりにくいという方もいるでしょう。

オンライン飲み会も最初は目新しかったけど、最近飽きてきたという声も聞きます。

良くも悪くもリアルな食事会・飲み会の体験をする機会が著しく減っている事に違いはありません。
今ここで書きましたが、そうなるとどういう状況が「良くて」どういう状況が「悪いのか」を体験することなく過ぎてしまうという事実が浮かび上がります。

こういう飲み方をすると悪酔いして皆に迷惑を掛ける(笑)とか、こういうメンバーであれば、こんなお店をチョイスしたほうがより良いとか。

例えば、アシスタント的な仕事についている人が、上司から、取引先との会食のためにお店を予約しておいてほしいという依頼があった場合、
あまり飲み会・食事会に参加しないインドアAさんは場所と人数だけを確認して、インターネットで予約して上司にそのまま報告。
一方、日頃から自分で情報収集をして、色々なお店に行くのが趣味という行動的なBさんはまず、何の為の会食なのか、単なる懇親なのか、商談の延長線上にあるものなのか等々、目的を確認、そしてメンバーの帰路が何線なのかも確認して、予算と場所をいくつかをピックアップして提示しました。

さて、どちらがこの上司の意図に従った動きでしょうか。

同じ、「店を予約する」という事に対しても人によって取り組み方が異なります。
人はAさんを単に「気が利かないやつ」「仕事の出来ないやつ」という判断をするかもしれません。
しかし、わたしはAさんはそういった会食に参加した事がないため、知らない・経験した事がないから、上司から言われた表面的情報のみで動いたのだと思っています。

人は体験しない事に対して、真に理解出来ない生き物で有ることが推察されます。

子どもの頃、自転車に乗って怪我をした経験のある方は、こういう乗り方したら転倒するから危ないとか、人が引いているキャリーケースに道を阻まれたり、ぶつけられて痛かった思いをした経験をしていれば、自分でそういった事はしないでしょう。

転んで大怪我をして痛い思いをしたことがないから、危険な運転をするのでしょうし、自分が考えているよりもキャリーケースは道幅の多くを占拠していて、後続者の迷惑になったり、他者に怪我を負わせる可能性があるという自覚がないからそうなってしまうのですね。

全ては、経験・体験に基づくものなのです。

オンラインでのコミュニケーションの普及は、文字面で理解できても、ホンモノを体験するという機会は激減します。
オンラインのコミュニケーションのみに慣れた世代の人が増えたら、真を理解してもらうということはかなり困難な事になるのではと危惧しています。

今年の新卒採用後の教育研修は、オンラインで実施した企業もたくさんありました。

今後、家庭内での子どもの教育も、企業における社員の教育もいかに体感させるかが鍵となりそうです。

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