わたしたちは、いつまではたらくのか?
こんにちは、桐生です。
気がつけば、2019年も折り返しになりましたね。
ちょうど今週末は参議院議員通常選挙ということもあり、年金問題や最低賃金など、少なからず雇用に関わる点が大きな争点になっていますが、私も含めた現役世代が感じている不安?な点のひとつとして、「結局、ぼくたちはいつまで働かないといけないの?」という疑問です。
定年55歳という時代は結構前に終わり、現在の定年制度は60歳以上に義務付けられ、かつ現在の高年齢者雇用安定法では企業側に対して①65歳まで定年引上げ、②65歳まで継続雇用制度、③定年制の廃止のいずれかを義務付けています。
つまり、65歳までは働ける環境を整備しなさいということですが、合わせて年金受給についても少し前までは60歳から受け取れていましたが、いまの現役世代の年金受給は65歳となるため、結果的には65歳までは働かないと食べていけないというのが実情です。
定年制廃止やシニア活躍というなんとなく耳あたりの良いことをお国は言いますが、合わせて年金受給のタイミングも後ろ倒しにしているため、実際にはより長く働いて(社会保険料などの税金を納めて)くださいね、というのが本音のところかと思います。
また、マクロ経済スライドという悪魔の仕組み(笑)があり、年金支給額はがっつり減額されていきます。それも踏まえると、老後(65歳以降)を迎えるタイミングで預貯金が2000万円でも足りなくなり、長生きすればするだけ生活は厳しくなるという絵が見えています。
私は現在35歳ですが、今後は年金受給が70歳から、とかになるんだろうなと思うと、あと働く期間は35年です。
少なくとも30年。そこそこの年月になります。
個人的には働くことが大好きなので、むしろ生涯働きたいと思ってはおりますが、大病にかかる可能性や、いまみたいには長時間働けないだろうな、と思うと、いまのうちから蓄えもしなくては!などと漠然とした不安はあります。
タイトルの「わたしたちは、いつまではたらくのか?」という問いに対して、現在20代の人はあと40~45年、30代の人は30~35年、40代の人は20~25年、50代の人は10~15年は、生活のためにも働く必要があるというのが第一の答え。
しかしながら、65歳を迎えた時に、預貯金がなければその後も働き続ける必要があります。
なにせ、年金だけでは生活できないからです。そう考えると、一生働くというのが第二の答えになるかと思います。
たぶん、ほとんどの人は嫌だろうなと思いますが(私も生活費を稼ぐために90代になっても毎日働きたくはないですし…)、少子超超高齢化社会である我が国として想定される未来図なのだと思います。
最後に、この問題に対する個人としてできることです(政策に求めるものについては、投票にいきましょう)が、資産運用とフリーで稼ぐ力の2つだと思います。
両方とも簡単ではないですが、一般論でも言われますが資産運用はなるべく早いうちから実施するのがいいと思います。
私も株や投資信託、外貨建て生命保険などをしていますが、そんなにすぐ増えません…。ある意味、貯金している感覚でしかなく、どのぐらい増えるのかなどはあまり分かっていませんが、ここ5年ぐらい株や投信をやる中では、やらないよりは確実にやっておいた方がいい、ということはわかりました。資産が増やせる可能性があるということのほかに、資産運用に関して興味を持つようになる・無意識にアンテナが張られるようになるという効果があると思っています。
またフリーで稼ぐ力、というのも簡単ではないですが、会社がなくなっても、自分で稼ぐ力があるかということがひとつの目安かな、と考えています。
すでに副業や独立をしている人からすれば問題にはならないかも知れませんが、ものすごくハードルが高いと感じる方も多いかと思います。しかしながら「このフリーで稼ぐ力」は長期的にでも身につけないといけないことだと思います。
仕事の得意分野を伸ばす、趣味を趣味+αにする、などを考えつつ、新しいスキルを磨くことも考えていく必要があるのではないでしょうか。
今年もあっという間に折り返しを迎えたように、定年を意識する年齢に達するのもあっという間なのでしょう。それまでに何をするか、はとても重要ですので、年金に頼らない(頼れない)時代に生きていることを自覚して準備していくことが必要ですね。