あらためて気づいた”食”のちから
こんにちは。
「暑さ寒さも彼岸まで」を真に表したような気候で、先週までの猛暑が嘘のようにおちつきました。
これからは実りの秋ということで、たくさん美味しい食材がでてくる季節。楽しみですね。
ベタに食欲の秋でもあります。笑
いろいろな媒体のコンテンツを見ていると、食欲の秋でなくてもオールシーズン、必ずと言ってよいほど、料理、グルメ、スイーツ、爆食い といった「食」に関する動画に溢れていて、オススメとかにあると見てしまいませんか?
ふと、数年前、とある中堅YouTuberが初心者YouTuberに「とりあえず料理つくったり食べてる動画を流しておけば再生(回数)は回るよ」とアドバイスしていたことを思い出しました。
確かにな、、そのコンテンツの主題はともかく、「食」が出ている動画はつい見てしまいます。
比較的初期のYouTubeでも「XXで10万円食べるまで帰れまテン」とか「△△の全種類を爆食い」といった類のものがありました。
色々角度は変わり、とくに「食」が主題となっていなくても、バクバクと食べながら何かをするようなコンテンツは現在でも多く見られます。
改めて振り返ってみると、今となっては昔の媒体であるテレビでも、グルメ番組や料理番組は人気でした(だったと思う)。しかもスポンサーが付きやすいときてる。
紙媒体である雑誌も「食」に関するものが豊富にありました。
レシピ本を片手に自身で料理をしたり、グルメ雑誌を携えお店に行ったりしていたことでしょう。
訪ね歩くお店が地方であれば、それが旅という形になり、目に見えていないところまで経済効果をもたらしていたと思われます。
今でいえば、ネット配信サービスで流される、人気のアニメや、韓流ドラマで特徴的なお店や料理(スイーツ)が登場し、視聴者を聖地巡礼に促すようなものが近いかもしれませんね。
なんとなく、以前から薄々とは感じていたのですが、、ここのところ、直接的に「食」を見せているのではなく、「食」をフックとして、その動画の奥にある「なにか」を見させられていると強く感じます。
もちろん、スポンサーがあってその企業の商品やサービスに目を向けさせるというものがありますが、そういう類ではないものを感じているのです。
例えばショート系の動画などでも
ベンチャー企業の社長と社員で会社で料理をしているかと思えば、#社員募集
新入社員が上司の愛妻弁当をこっそり持ち出し、中身を◯◯に変えてみたドッキリ!これも #社員募集
うーん。。
人材ビジネス業界の古参としては、こんなので採用できるのか?と思ってしまいますが、結構な本数の動画がプラットフォームを変え、あちこちで流れていることを考えるとそこそこの効果はあるのでしょう。
テレビ、新聞、雑誌、書籍に加え、個人で発信できるプラットホームが増えた今、「なにか」を訴えたい場合、主題をストレートに発信しても伝えたい相手にまで届かない可能性が高い。
そうしたら、とにかく、まず見てもらわないと何も始まらない。
まず見てもらうためのフックとして、多くの誰もが共通して興味を持つ「食」がうってつけなのでしょう。
「食」のもつパワーに改めて気付かされたこの頃です。
思い返してみてください。あたなが興味をもったスポーツであったり、人であったり、サービスなどのきっかけは「食」だったかもしれません。
自分の持っている商品やサービスにうまく「食」を絡ませて発信するとバズるかもしれませんよ?
それではまた次回。
追
ちなみに自分はもともと時代小説が好きでしたが、食べるシーンの描写が鮮明な「鬼平犯科帳」にハマりました。
関連のレシピ本や料理解説本まで読み漁り、鬼平が本所の銕(てつ)だった頃からの江戸の街を想像しながら、錦糸町や蔵前あたりを街ブラしていたこともあります。