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明るく楽しく働くためのIDEA-MAGAZINE

チーム・組織づくり

一気に冷え込んできて、師走感が増したこの頃、変わりなくお過ごしでしょうか。

唐突ですが、

心理的安全性
最近よく目にする言葉ですが、ご存知でしたでしょうか?

よくわからない、初めて見た聞いたという方のために。。

「心理的安全性(psychological safety)」とは、
組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対してでも安心して発言できる状態のこと。
組織行動学を研究するエドモンドソンが1999年に提唱した心理学用語で、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義。
メンバー同士の関係性で「このチーム内では、メンバーの発言や指摘によって人間関係の悪化を招くことがないという安心感が共有されている」ことが重要なポイント。

~心理的安全性~この言葉は、2016年にGoogle社が「生産性が高いチームは心理的安全性が高い」という研究発表をしたことから話題になり始めました。
それはGoogle社が4年かけて、社内のチームを分析して、より生産性の高い働き方をしているのはどのようなチームなのか調査して得た結果です。

具体的な事象でいうと、心理的安全性の高いチームのメンバーは
・離職率が低い
・他者が発案したアイディアをうまく利用でき、収益性が高い
(ようはパクリ上手??)
・上司から評価される機会が2倍多い
という傾向があったとのこと。

ほほう、心理的安全性が高いといいのか、、では、どうなると低くなっちゃうの?というと、4つの不安が大きくなると心理的安全性が低下するそうです。
・無知だと思われる不安
ものを知らんやっちゃなーって思われたくない
・無能だと思われる不安
こんな簡単なことも出来のかって思われたくない
・邪魔をしていると思われる不安
あ、今言ったことヤバかった?空気読めないやつって思われたくない
・後ろ向きなやつだと思われる不安
なんでもかんでも否定して、前向きなとこ一個もないヤツじゃんって思われたくない

メンバーが互いに4つの不安が無くなるような姿勢で、相手にむかうとよいというのは座学的には理解できますが、なかなか難しいところです。
単に互いを許容するということだけでは、仲良しこよしの馴れ合いに過ぎませんから。

また、日本では「沈黙は金」「言わぬが花」というように、余計なことを言わないほうがよいという風潮が根付いていることも、心理的安全性を高める行動に移しにくい大きな壁の一つですね。

それではどうしたらよいのでしょうか。

・発言することに慣れる環境をつくる
皆全員の前ではちょっと、、という場合は1対1、もしくは2-3人程度のなかで発言することを習慣化する
・全員が平等に発言できるようにする
特定の人だけが話すのではなく全員が平等に話すように、リーダーは場を回すファシリテーターとしての役割が必要
・何のために議論しているのか、共通した目的を明確にする
クライアントに満足してもらえるサービスを作るため、目標◯◯円を売り上げるためなど、共通認識を持つ
・相手を認めながらも自分の要望や主張も伝える
Yes but法の活用ができるとベター ※昨今はYes and法が注目されていますが、、
・職場以外でのコミュニケーションをはかる
いわゆる日本古来(笑)の飲みニケーションも大切ということ

これらを意識していくと「心理的安全性が高い」チームに近づけるようです。

職場だけではなく、スポーツでも、PTAでも複数人数が集結するシーンでは心理的安全性が高い環境であったほうがよいと思いませんか?

今一度、自分のバイト先はどうなのか、自分が所属してる草野球チームはそうなのか、町内会はどうなか、考えてみてはいかがでしょうか。
そして、少しでも足りていない部分があれば、それを補う動き、対応を自らしてみるのが、その組織全体の生産性を高める一歩になると思います。

それでは次回はまた来年!

Merry Christmas & Happy New Year

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