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国民の生活に関する満足度レポート2023を読んでみた!

最近ネットやニュースを見ていると、コストプッシュインフレによる生活費の著しい増加にもかかわらず、収入は増えずに生活の苦しさに喘ぐ日本国民の声がよくクローズアップされていますね。

それに対し行われる政府の市民側からしてみると<見当違いな政策の数々>が、より国民の不安感を煽り、全体的に暗く、怒りに満ちたニュースが多いように思います。

自分の年収は同年代の他の人と比べてどうなんだろう?とか、みんなどのくらい貯蓄してるんだろう?みたいな記事をよく見かけては、まあよそ様と比べてもしゃーないわな。と
思ったりする今日この頃ですが、皆さんは、ここ最近のご自身の生活についてどう思われていますか?
生活の満足度、なるものは、、、、高いですか?

どうやら、内閣府では定期的に国民の生活に関する満足度レポートを報告しているようで、たまたまその報告書とやらを今回みかけて結構興味深かったので、皆さんと共有できればと思い記事にしてみました!

早速ですが、最新版令和5年の報告書をそれぞれ簡単にみていきましょう。
なおこの調査は13分野の柱をもとに指標を定め、主観満足度を都道府県別に整理していくというものです。
※13分野は下記図参照

今回ピックアップした項目以外にも最近よく話題に上がる国民の<結婚願望>についてや、将来不安度となにに不安を感じているかの項目等、世相を反映した内容になっているので、もし興味のあるかたは是非下記に記載のURLより、詳細ご覧頂けたらと思います!

それでは早速見ていきましょう!

この図を見るとなるほど、これらの満足度がそれぞれ高ければ、そりゃ生活に対する満足度は高いと言えそうですね。
とはいえ<満足度>って物凄く概念的なので、指標、と言われても正直それって<回答した時の気分ですよね?>という感じもしないでもないので、大切なのは、自分にとって、どの分野の満足度が高ければ幸せなのかを考え、その分野の満足度を増やすには、どのような取捨選択を行うべきか、人生のステージ毎に、頭の片隅で考え続ける事なのかなと思います。

 

〇「生活満足度」は昨年から概ね横ばい。女性は男性よりも高い水準で推移(図表1-1) 。年齢階層別では39歳以下の層が上昇(図表1-2) 。全ての地域でコロナ拡大前と同水準まで回復(図表1-3)。
〇雇用形態別では、非正規雇用は正規雇用と比してコロナ禍の影響を大きく受けたが、2019年と同水準まで回復(図表1-4)。

なお前回調査(2022年)に比べての分野別満足度は軒並みマイナスとなっており、昨今の世界情勢で不安が増している背景が読み取れます。(下図参照)

 

ちなみに弊社でも多くの派遣社員さんに日々お仕事いただいておりますが、
非正規雇用か正規雇用かで、生活満足度に変化はあるのか、について見たところ、2021年コロナ禍で一旦その満足度は大きく下がるものの、今回はV字回復しており、有識者が問題提起する割に、働いている本人たちの満足度は正規雇用とはそんなに変わりがないという結果が出ました。(上の図1-4参照)

非正規雇用と一言でくくってしまうにはあまりにも幅が広い業種や職種があるので一概には言えませんが、非正規雇用はいつ職を喪うのか自分でコントロールできないという最大の懸念点を除けば、比較的時給は高く、自由度の高い働き方ができます。大黒柱として働く一部の人にとっては<不安に駆られる>働き方ですが、主婦など扶養内で働く方は満足しているのかもしれませんが皆さんはいかがでしょうか?

なお、「雇用環境と賃金」満足度の関係をみていくと、満足度、仕事への意識ともに正規、非正規に大きな変わりがないという結果も出ています。

 

年収については、高いほうが低いよりも満足度が高いという当然の結果が出ていますね。
ちなみにこちらは令和2年の資料なので少し古いですが、<家計と資産>についての満足度で下記のような結果が出ていました。

 

「3000 万円~5000 万円」の層以降、満足度がガクっと下がるのが印象的です。「700万円以上 1,000万円未満」の人たちとあまり満足度が変わらないのをみると、とりあえず今の日本では<高すぎる年収>よりも、もっと他の部分に幸福度のカギがあるようです。

続いて同じ令和2年の資料から、住宅についての記載がありましたのでご紹介すると、おうちは広いほうが満足度が高く、年を重ねるごとに持ち家のありがたみが増していくチャートとなりました。
(チャート詳細は下部記載の参考URLでご確認ください。)

 

 

とはいえ、100㎡以上の住居にお住いであれば、その後はほぼ満足度は変わらないので、私たち日本人にとっては100㎡以上というのが一つの満足度に対する指標のようですね。ちなみに居住人数ごとに目安の広さを調べたところ、2人で55平米、3人だと75平米、4人で95平米(都市居住型)だそうです。

100㎡ってどのくらいのおうちかなと思ったので、実際に100㎡のお部屋の間取りを探してみました!はい、どん!

 

 

めっちゃ部屋ある~~~!羨ましいですが、掃除が大変そうです(底辺庶民の感想w)
まあでもこのくらいのおうちに住める人たちは、きっとルンバ的なお掃除ロボットを購入するくらいどうということもなさそうです。

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ということで、内閣府が調査している<満足度・生活の質に関する調査報告書>を見てきましたが、皆さんがご自身で感じている生活満足度と調査の結果にはどのような差異があったでしょうか?

自分にとって、ここは絶対外したくない!という幸福ポイント、それぞれあると思います。
というよりも、そういうポイントを自分の中にしっかり持っている人の方が、今の時代は生活に関する満足感は高いのかもしれません。
子供の有無や、働き方、どこに住むかや誰と住むか。
そういった個人の価値観がものすごく多様化している現代。
この資料を読んで、改めて、誰かを羨む前に、まず自分の価値観をしっかり定めて、出来ることから一つずつ、一歩ずつ生活の満足、ひいては人生の満足に向けて、歩いていけたらいいなぁ。
と思いました!

出展:内閣府 政策統括官(経済社会システム担当)
「満足度・生活の質に関する調査報告書 2023」

令和4年7月
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/manzoku/pdf/report06.pdf

「満足度・生活の質に関する調査」に関する第4次報告書
令和2年9月
https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/manzoku/pdf/report04_1_1.pdf

text by Keiko Omori
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