においのないせかい

こんにちは!
お部屋の乾燥が気になる今日この頃。
コーディネーターの手倉森です。
突然ですが、みなさま『嗅覚障害』はご存知でしょうか?
新型コロナ感染症で脚光を浴びる(?)ようになった病名?症状?ですが、現在進行形で罹患しておりまして、これがなかなか不便で。
このご時世、インターネットで検索すれば詳しい解説もすぐに読むことができますが、体験者として経過&症状など公開してみます。
◆事の発端と経過
今年7月。
珍しく酷い風邪をひいて2日ほど仕事を休んだ直後から、匂いが全く感じられなくなりました。
新型コロナやインフルエンザではなく、いわゆる「鼻風邪」で、鼻の症状がかなり強かったので、風邪症状がおさまり時間が経てば戻るだろう…なんて軽く考えていましたが、2ヵ月経っても全く匂いがわからない状況で、諦めて耳鼻咽喉科へ。
鼻の中を見る「鼻鏡」では異常がみられず、CTを撮るも副鼻腔炎らしき所見もなく
「匂いを感じる部分に何かしらの障害が起きている可能性が高いですね」という診断(?)に。
嗅覚障害には、
1.匂いを感じる「嗅細胞」という部分に空気が届かないタイプ(副鼻腔炎など)
2.「嗅細胞」が炎症などで傷害をうけて匂いを感じづらくなるタイプ
3.「嗅細胞」は正常でも、匂いを脳に伝達する経路に障害が起きているタイプ(難治性)
の3種類があるらしく、私の場合は2か3のどちらかだそうです。
◆治療に手遅れはない
根本的な治療法というものはないため、点鼻薬(ステロイド)や漢方薬などを組み合わせることが多いようです。
上記3の場合は治療への反応があまり期待できず、2の場合でも治療の効果はばらつきがあると説明されました。
もっと早く受診していれば…と後悔しましたが、お医者さまからは「治療開始が1~2ヵ月遅くなったとしても最終的な治療効果に影響はないから大丈夫」と言ってもらえて、少し安心。
◆治療してみて、どう?
朝夕の点鼻を続けて、最近少し匂いがわかるようになってきました。
日によっても変動はありますが、匂いが全くわからない!という事態からは抜け出せています。
いろいろな香りを意識して嗅ぐ「嗅覚トレーニング」も効果があったと感じています(嗅神経は再生する可能性が高い神経だそうです)
風邪をひく前の嗅覚を100とすると、現状は50~60%ぐらいでしょうか。
目下の目標は“飼い猫のお腹の匂いがわかるようになる”です!(天日干ししたお布団の匂いがするのです)
幸いにも味覚は無事なので食事は楽しめていますが、無臭の世界で生活していた頃は
料理のレシピに「香りが立つまで炒める」などと書かれていると途方に暮れていました。
レシピや手順書などが、五体五感が無事であることを前提に作られているのだ…と実感。
急な寒さの影響もあるのか、インフルエンザもあちらこちらで流行していると聞きます。
咳や熱の症状も辛いものですが「匂いがわからない」弊害は予想以上に多く、気持ちの上でもなかなか辛いので、みなさま手洗い・うがい・栄養・睡眠を大切に、安全健康にこの冬を乗り切っていきましょう!









