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無駄なことが学びを生む

歳も変わり1ヶ月が経とうとしています。
もう正月ボケなどという方はいないと思いますが、いかがお過ごしでしょうか?

昨今ChatGPTの出現により、何でも便利になる一方で、「多くの職業がAIに取って代わられる」と言われています。
そんな中で生き延びて行くために、我々はどうしたらよいのでしょう。

AIに取って代わられにくいものとしては下記のよう職種があるようです。
・カウンセラー
・医師
・介護職
・教育関係
・営業職
・コンサルタント
・クリエイター(?)

ちょっとクリエーターは、え?と思ってしまいますが、その他はなんとなくわかる気がしますよね。
ただAI活用して出来た作品を人の琴線にかかるようなモディファイをするのは人が必要かもしれません。

・人同士が直接関わる
・人の感情が関わる
・色々な要素を受け入れて臨機応変に対応する
といったようなことが必要とされる職種はAIに取って代わりにくと言われています。

新たなスキルを身につけ資格を取り、別の職種に就くというのは、ハードルが高いことが多いですが、誰でもできる下準備としては三番目に挙げた「色々な要素を受け入れて臨機応変に対応する」能力を鍛えるということなのではないかなと考えています。

なかなかそんなこと出来ないよと思われるかもしれませんが、臨機応変さを鍛えるには「無駄なことをやってみる」ということなのではないでしょうか。
何かを「タイパ」「コスパ」などと効率化ばかり考えていては余裕がなく、決まりきった答えしか出てこないということになりかねません。
無駄なことをやってみることによって、臨機応変さ=応用力が生まれ、その人の引き出しが増えてきます。
あえて無駄とも思える寄り道をして、偶然出くわすことに対応できる能力を高めていくことができれば、生き延びるための力となるものと思います。

そういえば、学生時代の美術の先生が言っていた事を思い出しました。
「みなさんは下校する時にはどうやって帰っていますか?普通はこうやってまっすぐにお家に帰ると思います(といいながらチョークで黒板に横一直線の線:黒線を書いていました)。
ただですね、こうやって色々寄り道をするとどうですか(といって、さっき書いた真一文字の線の始点と終点は変えずに波形の線:茶色線を描く)
この波線を伸ばしてみると、こっちの線より長いですよね?そう、それだけこの帰り道は豊かなものとなっているのです。公園によってみたり、本屋によってみたり色々なところに寄り道をすると、まっすぐお家に帰るよりこれくらい違う経験をして人生が豊かになっているのです。」

「まあ、先生という立場としてはあまり寄り道を勧めることは出来ないのですが、、、笑」
「ただですね、学校からお家に帰るという、最初と最後が同じでも得られるものはこれだけ違い、そこでの経験がきっと他のことの役に立つようになると先生は思います。」

そういえば、その美術の先生名前何だっけな?思い出せない。笑
でも、授業でそう話していたことは記憶の中にあるのですよね。
その先生、仮にD先生としましょう。

効率化、タイパ、コスパばかり考えるだけでなく、他人から見ると「無駄なこと」だと見えることでも、敢えてやってみるのは決して「無駄なことではない」。
むしろ、プラスの要素が多いと。
その時はわからなかったけれども、D先生は結構すごいことを言っていたのだと、改めて感じています。

みなさんはどう思いますか?
後で、「あーあ、やっちまったな」と思うことはありますが、わたしは何でも無駄なことなんて無いと思う派です。

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